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igglepiggleのロンドン備忘録

MBA留学中に感じたことをつらつらと

ラマダーンと昼の長さ

しばらく間隔が空いたが、元気に更新して三日坊主の懸念を吹き飛ばしたいと思う。

さて、今日は日本では七夕だが、昨日7月6日はイスラム教徒にとっては非常に重要なラマダン明けのお祭り、イードであった。
(ラマダーンは太陰暦で決まるので、毎年少しずつ日付はずれる)

僕もラマダーンはなんとなく知っていたが、ラマダン明けの日に祝祭があること、それが一年でも最も宗教的に重要な日の1つであること(つまりキリスト教でいうところのクリスマスみたいなもの)ということは全く知らなかった。
改めて日本はイスラム教とは縁遠い国だなぁと感じると共に、こちらにきて随分身近になったと感じる。

特に最近テロ事件が続いており、日本では、イスラム教→テロ、のようなイメージがついてしまっているかもしれないが、テロリストはイスラム教の中でも異端であってイスラム教徒も大部分は普通にいい人だよ!ということは強調しておきたい。

ラマダーンは、「日の出ている間は水や食物を口にしてはならない」というもの。
6月といえば、北半球の大部分では一年のうちで一番長い月、
しかもロンドンは緯度が高くて特に日が長い、
ということでここに住んでいるイスラム教徒は今年は大変である。
(特にここで生まれ育ったわけではない留学生などからは、「勘弁してくれ!」という声を聞いた)

ロンドンは、夏は日が長く、冬は日が短い、とよく言われるし、自分でも身を持って体感する。
でも具体的にどれくらい違うのか?どの程度が緯度によるもので、どの程度はサマータイムによるものなのか?
が気になったので、調べてみた。

プログラミング言語とサーバーの勉強も兼ねて簡易WEBアプリを作って(*1)プロットしてみたものが以下。
(日の入り、日没の時刻は、緯度、経度と日付から久々に使う三角関数で求めているが、地球が真球であると想定していたり、一日の中での公転の影響を無視していたりするので、10~20分程度ずれている可能性があるのであくまで参考値)
LondonTokyo


ラマダーンの最長時間は4時半過ぎから21時半前までである。これは確かに大変そう。。。

東京と比べてみてもやはり夏場の日没時刻の違いは明白。2時間以上も差がある。
日の出はそこまで変わらないので、昼の長さはちょうど2時間程度の差である。
これを対東京で朝1時間、夜1時間増とする代わりにサマータイムで夜2時間増にしているイメージ。

冬に目を向けてみると、冬のロンドンはすぐ暗くなるというイメージがあったが、日没の時間としてはそこまでの差ではない。
せいぜい40分程度か。
それ以上に日の出の時間の差の方が大きい。
冬場は1限の授業があるときは7:30に家を出て、暗いなーと気分が滅入っていたが、このグラフを見ても明らかである。


さて、ラマダンに話を戻そう。
イスラム教は厳格な宗教と思われている(し、実際そういう部分も多い)が、ラマダーンに関しては意外にフレキシブルなところもあるというのが個人的には面白かった。

子供や老人は強制されなかったり、病気、生理の場合は時期をずらしたりということも許されている。
また、白夜やそれに近い日がある北欧ではどうするのだろうと思ったら、居住国の時間ではなく、メッカ時間に則ってラマダーンをする人もいるらしい。

先ほどのWEBアプリで同様にメッカとロンドンの比較を見てみると以下のようになる。
LondonMakkah

なるほど。メッカ時間であれば、ラマダーンがどんな季節になろうが変動は少ない。
朝6時から夜7時くらいなら、まぁなんとか耐えられなくもないかなーと思う。

やはり、イスラム教は中東を中心として赤道に近い国々で生まれ、信仰されているからこそ、「日が出ている間は飲み食いしない」というしきたりが成立したんだな、
と、地理と宗教の結びつきを感じた一月であった。


*1 サーバーの設定など質問攻めに根気強く対応してくれた友人に感謝